2022.06.20
セカンドキャリアカンパニーインタビュー紹介 vol.1株式会社エイジェック
株式会社エイジェック 辻 武史 様
セカンドキャリアトップパートナーである株式会社エイジェック様にインタビューいたしました。今回インタビューに応じて頂いたのは、株式会社エイジェックスポーツマネジメント 栃木地域事業本部 地域・街づくり事業部 部長 辻武史様です。
栃木ゴールデンブレーブスの初代監督
高校は石川県にある星稜高等学校です。1997年に福岡ダイエーホークスにドラフト5位で入団し、途中ソフトバンクに名前が変わって2010年までプレーしました。
その後四国独立リーグの高知ファイティングドッグスでコーチを務め、2015年にエイジェックに入社しています。
2017年からはBCリーグに新規加盟した栃木ゴールデンブレーブス(以下「栃木GB」という。)の初代監督も務めました。
エイジェックは東京に本社を持つ人材派遣会社で、アスリートの雇用にも熱心でした。
私自身、セカンドキャリアには苦労しました。いざソフトバンクを辞めるときになって「世の中にどんな仕事があって、どれが自分に向いているのか?そしてどれだけのおカネを貰えるのか」まったく見当がつきませんでした。誰に相談していいのかもわからないわけです。
ですから(エイジェックの)古後社長とお会いする機会があったとき「プロ野球選手のセカンドキャリアを応援する事業をやれませんか」とお話し、じゃあ貴方がチャレンジしてください、と入社に至ったわけです。
現在の仕事と目標
エイジェックは東京に本社がありますが、野球普及活動の拠点は栃木に置いています。
独立リーグの球団として栃木GBを運営し、社会人野球と女子野球もチームを持っています。さらに高卒者を対象にアカデミーもやっています。
現在の私の仕事は、栃木県の地域振興・スポーツ振興を各自治体やスポーツ団体と組んでやっていくこと。
一例として「栃木県野球協議会」の活動が挙げられます。
この会は11の県内の野球団体が参加し、横断的に野球の普及活動を図って行こうというものです。「子どもたちにもっと野球を楽しんでほしい」という思いからスタートし、プロアマの垣根を超えた活動を行っています。
スポーツによる地域貢献のゴールは、極端な話ですが「地域の人口を増やすこと」じゃないかと考えています。
栃木GBのメインである小山市の人口は現在16万人ですが、スポーツの普及によって20万人くらいまで増やせるのではないか…
地域活性化ってそういうことじゃないかと思うわけです。
BCリーグに期待すること
野球はコミュニケーションのスポーツです。挨拶もしっかりするよう指導されます。さらに選手は、厳しい練習にも耐えて結果を残して来たわけですからメンタルも強い。
私自身もそうでしたし、その部分は社会人として評価されやすいと思います。
いっぽうで野球しかやってこなかった選手がほとんどですから、次のキャリアを考えたときに、いかに頭を切り替えられるかが大事です。
エイジェックでは社員として採用するほかに、NPB球団への職業紹介も行っています。
私自身、栃木GBでの監督時代、「社会に出たときに苦労しない人材を育てたい」と、当時から考えていました。
NPBを目指して全力でやり切ってほしい。そうすれば自信をもって次のステージに行けます。
野球は、その人の人となりが如実に出るスポーツですからね。